2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

株主の自己責任・事故責任

東京電力の原発事故で、アメリカで株主代表訴訟が起きるかも、って記事があった。 東京電力が昨年9月に実施した公募増資では米国の投資家も東電株を購入しており、海外発で株主代表訴訟が起きる可能性も出てきた。 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110…

公務員バッシングは正当か?

世の中では公務員バッシングが流行っている。だから、今回の震災の財源として、超法規的に国家公務員の給与を5%カットするという案が浮上したのを聞いて、「そうだ、そうだ!」と気勢(個人的には奇声と言いたいところ)を上げた人も多いのではないか。し…

群馬県桐生市のいじめ自殺調査報告書

群馬県桐生市で、小6の女子がいじめを苦に自殺したとされる事件に関して、「群馬小6自殺『いじめが唯一の原因ではない』 第三者委」という記事が出ていた。本来、報告書を手に入れてから発言すべきなのだが、ひとまず、これまでメディアで採り上げられたこ…

懐かしい学生カバン

先日、ふらっと寄ったショッピングモールで学生カバンを売っていた。 記憶では、もうすこしかっちりした革製のものだったような。ここで売っていたのは値段的にもそれほど高くなかったので、こんなものなのか。どこか探せばボクの記憶している学生カバンは売…

原発から何キロまで避難すべきなのか

テレビでさまざまな数値が出てきては、「安全です、安心です」と連呼されている。はたして信じて良いものか。そこで、ちょっとした計算をすることで、どの程度安全なのかわかるようにしてみたい。文部科学省では毎日2回「放射線量率」を公表している。公表…

満身創痍?

今日は軽〜い話題を。といっても震災と原発事故がなければ、もっと軽い話題もたくさん書いてたはずなんだけど。20日ほど前、卒業する学生さんと飲みに行った帰りに地下鉄の駅の階段を降りていた。最後の段だと思ったらもう一段残っていて、階段を踏み外し、…

非常時の学校教育

原発事故直後から私も関係している民間教育研究団体の学校教師たちが、とくに中学校を中心に、原発問題の学習に取り組んでいる。そこで今回、非常時に教育はどうあるべきかということについて考えたい。まず、次の記事から始めたい。読売onlineでは、「新学…

平川克美「非常時の思想」を読む

立教大学の平川克美氏がブログで「非常時の思想」を書いている。「米や水やガソリンの買い占め」に批判的なまなざしをもっていた私は、これを読んで頭をガツンをやられた気がした。しかし、じっくり考えるとちょっとひっかかるところもある。確かに、一般市…

もっと大学を活用してくれるといいんだけど

昨夜は、子どもの小学校の校長が退職するということで、4年間のPTAの役員で送別会を開催しました。この校長は、本当にいい教員で、このような送別会が企画されることから分かるように親からの信頼が厚いだけでなく、子どもが遠くからでも校長を見つける…

あいかわらず事故を過小評価したいんだね

今朝のNHKニュースでも、チェルノブイリとの違いを強調していた。記憶によれば下のような表にして違う違うと強調している。 チェルノブイリ 福島第一 原子炉 出力上昇 停止 核反応 臨界 熱崩壊 爆発 原子炉爆発 奥屋爆発 もちろん、福島原発は「臨界」事…

いまそこにある危機

内田樹氏のTwitter@levinassienを読んでて気づいたのだが、ネットのニュースを頻繁にチェックしないと、きわめて重要なニュースを見逃してしまう。今朝午前3時台のAsahi.comには、福島原発の事故がレベル6「相当」になったという記事「福島第一原発事故、…

動物は避難できない Animal can't evacuate.

福島では、多くの人が避難を強いられている。それも、かなり控えめな避難指示・屋内待避地域指定においてさえである。政府の避難指示・屋内待避はそれぞれ20kmとか30kmという範囲だが、これはかなり怪しい数字だ。米軍の80km圏立入禁止の方がかなり信憑性が…

東日本大震災の教訓(その5) 震災からナショナリズムへ(2)

ほとんど書き終わっていたのに、操作ミスでデータが消えてショックなので、ちょっと短くなることをご了承ください。今日の話のポイントは、東京消防庁のハイパーレスキュー隊に処分をちらつかせて放水作業をさせようとした海江田万里大臣と、それに抗議して…

東日本大震災の教訓(その4) 震災からナショナリズムへ(1)

災害とナショナリズムについて論じたいのですが、やや長くなるので2日に分けて記載します。今日はその第一回目。メディアの日本賛美を手がかりに考えてみます。今回の地震に関する報道の特徴として、日本を美化するものがやけに多く感じられました。「日本…

原発事故の補償は誰がすべきか

今回の原発事故での農産物、土地、病気等への補償額がいったいいくらになるのか想像もつかない。少なくとも素人目から見ても、兆の単位になることはほぼ間違いないだろう。今後、これらの補償金をどこから出すのかということが問題になってくることは間違い…

東日本大震災の教訓(その3) ヒューマン・エラーは仕様

本シリーズの「東日本大震災(その2)」でも書きましたが、今回の福島第一原発での事故は、もちろん天災に端を発してはいますが、人災の側面が非常に強いと言えます。そのほかにも、人災と言いうる状況は枚挙にいとまがありません。たとえば、2号機で燃料…

宴会自粛

関東東北大震災(東日本大震災)の影響で、公務員だけでなく民間企業でも、送別会シーズンにもかかわらず、宴会禁止の通達が出ているようだ。新聞などでは居酒屋の客が激減して経営が大変だというニュースも目にするようになった。さて、やや不謹慎かもしれ…

東日本大震災の教訓(その2) 批判に耳を傾ける

本日は、批判に耳を傾けることの重要性について書いてみましょう。今回の原発事故に関する情報収集をするなかで、私と同様に、少なからぬ人が、 日本共産党の議員による国会質問に関する記事 「チリ地震が警鐘 原発冷却水確保できぬ恐れ 対策求める地元住民…

東日本大震災の教訓(その1) 人間にはムダが必要だ

まだ震災が続いていますが、今回から何回かに分けて、震災地域では無いところから見た「震災から得られる教訓」について書いていきたいと思います。今回は、「人間にはムダが必要だ」というお話。世間では、「効率性」の大合唱で、大学などでも、研究室や教…

ブログのお引っ越し Moving into new blog 

Hiro's blogからこちらに引っ越します。旧サイトにはリンクからお越しください。I've moved from Hiro's blog to this site. If you want to read my old article, please go Hiro's blog by clicking the link.