下町ボブスレーに関するツイートメモ

ガイチ on Twitter: "日本代表が不採用だった段階でこのプロジェクトは失敗終了だった。しかしこの会見の中で明らかになってる様にこの段階で関係企業100社、国からの助成金含め億を超える額が投入され、しかも官邸-経産省といういつものコンビが「国策事業…

教育勅語を批判する(1)―教育勅語のどこが問題か

稲田防衛大臣が、社民党の福島瑞穂氏の質問に答えて「教育勅語の核である、例えば道徳、それから日本が道義国家を目指すべきであるという、その核について、私は変えておりません」と発言した。教育勅語は現代人には読みづらい漢字カナ交じりの文語で書かれ…

オリンピックから学ぶこと(備忘録)

リオ・オリンピックが終わった。日本にいると、水泳、柔道、レスリング、卓球、体操、バドミントン、陸上などメダルラッシュで「日本スゲー」という報道に偏っているように思う。政府や財界やメディアは「近頃の若者は内向きだ」としばしば若者バッシングを…

ニースの無差別大量殺人とテロ防止と教育と

ニースのトラックと銃撃のテロ。犯行動機は分かっていないが、チュニジア系男性で、窃盗、家庭内暴力、武器所持等の前科という情報が伝わってくる。仮に、組織の指示をうけていない単独犯だとすると、どういう人間がこういう行為に走るか、よく考えてみる必…

広島県府中町の中学生自死について(続編)

前回のブログのなかで、新聞記事を引用したが、そのなかに、校長が担任を非難するような文言があったのを確認して頂きたい。 とくに注意して頂きたいのは、「校長が担任を非難」というところだ。しかし、今回、琉球新報の社説によって、あらたな事実が明らか…

非行事実誤認による進路指導の結果、中学生が自死した事件について

広島県府中町の中学校で、中1のときの万引き歴を理由に推薦入試が受けられず、それによって中学生が自死した。しかし、実は、万引き歴自体が誤りであったということがわかり、当該中学校に全国から抗議が殺到しているという。ニュースの焦点は、ほぼ「万引き…

立憲主義擁護のためにたたかう若者たちへの連帯メッセージ

安倍首相との相性 私が身銭を切って上京し、時には宿泊して、日比谷野外音楽堂や国会議事堂前の集会やデモに何度も足を運ぶのは、9年ぶりである。(原発再稼働反対のときも、秘密保護法のときも1〜2回は出かけたが、これほど上京するのはやはり9年ぶりな…

SEALDsへの批判はどこに向かうのか

現在、安倍内閣を揺るがしている抗議行動の中心的なものの一つとして、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)という学生主体の運動が注目を集めている。 安倍政権・安倍支持者側からの批判 かれらが台風の目となるなかで、安倍政権寄りの立場からSEA…

国連による国際幸福度調査、日本の順位は転落

国連が行っている世界幸福度調査の2015年の結果が報告されました。WORLD HAPPINESS REPORT 2015日本は、2013年には43位でしたが46位に後退しました。国家の役割が国民の安寧にあるとしたら、あきらかに世界第3位の経済大国にしてはお粗末な結果ですし、後退…

国立大学の国旗掲揚・国歌斉唱問題について

ネトウヨ的自民党よりも遙かに右に行ってしまい国民から見放され、存在意義を失って議席を大幅に減らした次世代の党はまだ懲りていないようだ。次世代の党の松沢氏が国会で安倍首相に、国立大学の入学式等での国旗掲揚・国歌斉唱を要求したという。国会での…

国防とは何か―日本国憲法の「国」防力

毎日新聞が憲法改正を煽るような編集委員岩見氏の署名コラムを掲載している。 作家の野坂昭如は、憲法改正について、 <自衛隊を国防軍に改める動きがある。名などどうでもいい。日本の何を守ろうとしているのか。小さな島国において軍事で守ることが出来る…

教員の時間外手当について考える

毎日新聞によれば、文部科学省は負担が大きい教員に手当の増額を検討しているという。 授業が成立しにくい教育困難校の校長や部活動顧問ら負担が大きい教員に対し、文部科学省は手当増額の検討を始めた。公立小中学校を対象に、部活動手当は倍増させ、現在最…

「都教委=中国政府」説を展開してみますw

1.東京都の教育委員会が越権行為かつ営業妨害? 東京都教育委員会が、検定に合格している特定の会社(実教出版)の教科書を採用しないように圧力をかけている。みなさんご存じのように、高校の教科書は、各学校ごとにどの教科書を採用するかを決めて良いこ…

自虐史観ではなく反戦史観

メモとしてツイッターでつぶやいたことをまとめておきます。1. 歴史認識で安倍首相と橋下市長は同じだという見方があるが微妙に違う気がする。橋下市長は「どこの国も悪いことをやったという歴史的事実を明らかにする」というナイーブな立場だが、安倍首相…

いじめ防止対策推進法への批判的コメント(2)―「いじめ」は本当に行ってはならないものなのか

今日は、かなり挑発的な副題をつけてみた。そのまえに、まず昨日の投稿を思い出してほしいのだが、私は、いじめを定義することは問題の解決につながらないと考えており、学問的にはいざ知らず、実践的には定義は重要ではないと考えている。だから、副題でひ…

いじめ防止対策推進法への批判的コメント(1)―いじめを定義することの問題

今回から何回かに分けて、自民、公明、民主、維新、みんな、生活が提出し、衆議院を通過した「いじめ防止対策推進法」のどこに問題があるのかを、教育実践に密接に関わる分野、とくに生活指導や教科外の領域で仕事をしている教育学研究者の立場から批判的に…

「あいさつ」の教育学

「あいさつ」をテーマにした道徳の授業 先日、教職大学院の道徳教育関連の授業でのこと。 ティーム・ティーチングで一緒に授業をしているもう1人の先生を主たる教員として、「朝のウォーキング時に出会う人とのあいさつ」を内容とした新聞の読者投稿欄の記…

塩谷哲ライブ

本日は、夕方から久しぶりにブルーノートに行って、塩谷哲のバンドのライブを楽しんできた。 塩谷がSALT3を出したころに初めて聴いたつもりになっていたが、今日のMCの話だとSing Like Talkingやその後も佐藤竹善といっしょにやっていたとのことなので、聴…

そもそも道徳の授業が行われていないことが問題なのか

さて、先日も道徳の教科化についての疑念を呈したところですが、本日は、もう少し違った視点から、道徳の授業の問題を論じてみたいと思います。 1.道徳の授業を行えば道徳性は向上するのか 人生経験もそれほど豊かではなく、他者との交流も不十分である私…

なぜ生活保護世帯が増え、生活保護バッシングが増えるのか

はじめに さて、内閣は、生活保護の受給額を減らし、さらに受給要件を厳しくして、できるだけ受給できなくしようとする方向で閣議決定したようだ。詳しくは生活保護 入り口で締め出し 法改悪案を閣議決定 や 生活保護法改正法案、その問題点(大西連 / もや…

西山瞳ライブ

昨日夜、ジャズピアニスト西山瞳さんのライブに出かけた。新譜シンパシー / Sympathyアーティスト: 西山瞳トリオ/ Hitomi Nishiyama Trio出版社/メーカー: MEANTONE RECORDS発売日: 2013/04/10メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見る発売記念ツアー…

憲法改正手続き問題を考える

自民党や維新の会が憲法96条の「改正」とそれとの関連で憲法9条の「改正」に具体的に言及し、来る参議院選挙の結果次第では、自民と維新など改憲勢力を合わせると、憲法96条の規定である衆参両議院の3分の2を占める現実的可能性も出てきた中で、憲法…

道徳の教科化は道徳教育の劣化を招く

自民党が次々と、教育の条理に反することをやってくる。条理に反するだけでなく、科学に反するから、現場が混乱するだけで、子どもたちの成長・発達にとってマイナスなことが多いのだが、いずれにしても、その基本骨格は、ほぼ、「教育の中央集権」と、「教…

自民党の教員養成政策がダメすぎる件

毎日新聞がいくつか自民党の教員養成政策について報じている。これがあまりにひどいので、久しぶりだが、ブログに整理しておきたい。まず記事をいくつか引用しておこう。 教員希望者に「准免許」を与えて学校に配属、「数年の試用期間」を経た上で「本免許」…

体罰で自殺した学校と体罰があっても自殺がない学校に境界線はあるか

自殺が起こらなければよいということではなく、体罰は教育上有効ではないどころか有害だし、教育力の点からしても稚拙であるということは大前提である。しかし、今回は、自殺防止という観点から見ても、橋下市長の考え方がいかに間違っているかを指摘してお…

公開シンポジウム「いま、『いじめ』問題を考える」に参加した感想

愛知教育大学主催の「いま『いじめ』問題を考える」という公開シンポジウムに参加してきた。忙しいのでメモとして書き留めておく。後々、加筆修正するとして、とりあえず書き殴り。 基本的に、フロアから3人の子どもを持つ母親から教師の人権感覚を問う意見…

マルティンニーメラーの詩「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」から考える

Twitterで橋下・松井維新の会の朝鮮学校差別に関する議論をしていて、金明秀(@han_org)さんや@motagaoさんと議論になった。その中で、マイノリティへの差別の禁止の理由について少し考えを改めた部分があるので、メモとして残しておきたい。私のツイートの趣…

少年犯罪への死刑判決に寄せて

今回の死刑判決に対して、世間の人々はどのような感想を持っているのだろうか。様々な人がいると思う。まずはじめに、妻と子どもを殺された本村さんの受け止めはどうだったろうか。記事によれば、以下のようだ。 「大変満足しているが、喜びの感情は一切ない…

生活福祉と教育福祉

昨夜の研究会での子どもと貧困の問題と教育に関するメモ。たとえば、とても貧困で食事もまともにとれていないような子どもがいたとして、担任が、その子におにぎりを作ってきて食べさせるとする。しかし、その子への福祉は、その担任任せであり、担任が転任…

学校におけるルールについての考え方

先日、大学の授業で話したのだが、学校で、どこまでルールを設けるべきかということを再考すべき時期なのではないだろうか。これに関して、授業でおこなったコメントを転載しておく。 1 問題行動はルールによって作られる ある行動が問題行動かどうかという…