2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

退路を立って政策立案せよ―生活保護給付抑制に思う

生活保護受給者が増えているので、財政負担を軽減するために、生活保護給付を抑制しようとする動きが急なようだ。以下、毎日新聞の記事を手がかりに、この問題の解決の在り方について考えてみたい。現在の政府の政策は、毎日新聞の記事のタイトルにあるよう…

本物の強い指導とは何か?

はじめに 現在、教育現場では、「強い指導」が強調されている。 このことが意味するのは、「子どもをピシッとさせる」、「子どもにきちんと教師の言うことを聞かせる」、「学校のルールに従わさせる」といったことだろう。 中央集権的・強権主義的教育政策へ…

読書ノート:グードルン・パウゼヴァング『みえない雲』

みえない雲 (小学館文庫)作者: グードルンパウゼヴァング,Gudrun Pausewang,高田ゆみ子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (11件) を見る作者は、チェコ生まれで戦後西ドイツに移住した人…

国家公務員給与削減に妥協する連合系組合

国家公務員にはスト権がない。その代替措置として、人事院が置かれている。この人事院が最近、公務員の労働条件を守る方向でなく、政府の下請けのように、率先して労働条件を悪化させる勧告を行ってきた。だから人事院はほとんど代替措置にならなくなってき…

温暖化と放射能垂れ流しは海洋生物の殺戮

たまたまNHKで太地町のくじら漁の番組を見ていた。 シーシェパードが地元漁民を挑発する言葉があまりに汚いので驚愕。これをみていると、シーシェパードは、とにかく日本の漁師を怒らせ、形相で暴言を吐かせてそれを撮影し、いかにも野蛮人がやっているよう…

大阪維新の会は橋下ファシスト党か?

橋下大阪府知事がまたやらかしてくれました。橋下知事と、その人気にあやかって議員になって給料をもらいたい人たちが、とんでもない条例を議会に提出するという記事が飛び込んできた。参考までに読売の記事を抜粋しておく。 大阪府の橋下徹知事は17日、入…

ポスト・フクシマの教育学(7)―ため込む学びからの脱却を

あ〜あ。またアップロードするところでネットが上手くつながらず、書いた記事全部が消えちまった。ショック。ということで渾身の大作だったのですが、端折って書きます。 福島の住民の動きを見ていて、これは教育の問題だと思ったことがある。 福島の人々の…

ポスト・フクシマの教育学(6)―メディアリテラシー(その2)

さて、今回はメディアリテラシー(その1)の続きのお話前回は、新しいメディアである、TwitterやSNS(Facebook)、Ustream やニコニコ動画等の可能性について論じました。今回は、その落とし穴について論じつつ、どのようにしてそれらを有効に利用すべきな…

停めなくてもいいんだけど

菅総理が浜岡原発の停止要請をしたというのがニュースになっている。これをうけて、池田某氏のように、地域住民の命よりも株主の権利を優先するようなツイッターやブログもあふれている。たしかに手続き的には、いろいろと問題があるかもしれない。しかし、…

日本のリーダー像―甲斐性がないのに威張るのは得意?

さて、福島の放射能汚染で子どもと若者の命をどう守るかが緊急かつ死活的問題になっている。すでに本ブログでも子どもの年間被曝許容量の欺瞞で論じたように、文部科学省が空中放射線量のみから、放射線管理区域の4倍にも達する年間20mSvを子どもにも当ては…

目的達成のためならどんな手段をとっても良いのか―オサマ・ビンラディン殺害に思う

アメリカがオサマ・ビンラディンを急襲し、武器を持っていないのに殺害し、勝手に海に遺体を流したというニュースが入っている。まったく写真が掲載されないうえ、遺体を海に流したとなると、第三者に本人かどうかを確認する術がないが、今回は、とりあえず…

教育の国際化と英語教育

毎日新聞がとても良い記事を書いている。記者の目:英語の小学校必修化に異議あり=斉藤信宏という記事だ。記者の記述で気に入ったところを抄録しておく。 4月から小学5、6年生で英語が完全必修化された。国際化時代に対応するための方策と聞いたが、私は…

子どもの本屋さん&スローフードなお店

今日は家族全員で電車でおでかけ。電車に揺られてまずは千種駅へ。まず、千種駅から徒歩5分ぐらいのところにあるメルヘンハウスという本屋さんに行った。中学生以下ぐらいの子どもの本を30000冊も品揃えしてあり、ジャンルや出版社ごとなどおもしろい陳列で…

憲法記念日に思う

今日は憲法記念日。名古屋市公会堂で沖縄問題を中心とした集会があった。まずはサンシンやエイサーの歌や演奏。その後、津田塾大学の教員を経た後、沖縄に在住して平和問題を発信し続けているダグラス・ラミスさんの講演だった。最初に広荑隆さんの『東京に…

武道と人格 2011年度編

武道が人格形成によいという神話を崩すため、武道にまつわるニュースを掲載していく。なお、ニュースを発見するたびに追記していくので、ときどきこのニュースは更新されることをご了承いただきたい。○後輩の首絞め気絶させる=携帯で動画撮影、柔道名門高−…

ポスト・フクシマの教育学(5)―メディアリテラシー(その1)

その1では、新しいメディアの可能性について、その2では新しいメディアの限界について論じることを予告して論じ始める。 人間の社会を形成しているのが人間である限り、人間の社会は人間の認識―世界・他者・自己に関する―に左右される。もちろん、何を認識…