武道と人格 2011年度編

武道が人格形成によいという神話を崩すため、武道にまつわるニュースを掲載していく。なお、ニュースを発見するたびに追記していくので、ときどきこのニュースは更新されることをご了承いただきたい。

○後輩の首絞め気絶させる=携帯で動画撮影、柔道名門高−福岡(時事通信2011/5/3)

福岡県久留米市立南筑高校(重富義光校長)で3月、柔道部員が部室などで後輩部員の首を絞めて何度も気絶させ、別の部員が携帯電話で動画を撮影していたことが3日、同市教育委員会への取材で分かった。
同校は首を絞めた部員を3週間の停学、柔道部を1カ月間の対外試合禁止などとした。南筑高柔道部は全国制覇の経験もある名門。
市教委によると、3月23日の練習後、当時2年生の男子部員が1年男子部員の首をタオルで絞め気絶させた。翌日の練習後も首を絞めて気絶させ、倒れている1年部員の腹を踏んで起こし、バーベルのベンチプレスを強要。続けられないとストップウオッチで頭をたたき、再び首を絞め気絶させた。その間、別の部員が「落とせ」などとあおったり、携帯電話で撮影したりした。
1年部員に大きなけがはなく登校しているが、足の痛みなどを訴え練習には出ていない。2年部員は暴行の理由について、練習態度への不満を挙げたが反省しているという。動画は消去され、外部への流出はなかった。(2011/05/03-16:21)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050300242

もともと人格高潔な人が武道をたしなんで人格が錬磨されたことはあったかもしれないが、武道が人格を鍛えたわけではないだろう。いずれにしても、武道をやっていても練習態度に不満があれば暴行してしまうような人格のままであるということは証明されたということですね。


○6月14日 東海テレビ・スーパーニュースでの放送
 滋賀県愛荘町の中学校で柔道部部活動中に中1の村川康嗣さんが意識不明になり、一ヶ月後に死亡した事件についての報道。
 町から委嘱をうけていた柔道三段の顧問(教員ではない)が、受け身ができないことの罰として康嗣さんに上級生と1時間ぐらい乱取りさせ、最後は、顧問自らが絞め技や投げ技をかけていたという。康嗣さんは、すでに一度失神しており、方向感覚もなくなっていたと部員が証言。顧問は日常的に平手打ちをするなど体罰を加えていたという。
 事故直後の説明会で、教育長などが、体罰はないと断言していましたが、これは顧問がそう主張したのか、学校や教育長がそういうことにしようとしたのかはわかりませんが、仮に前者だとすれば、自らがやったことにもごまかそうとしたことになりますね。
 いずれにしても、柔道ができても人格が育っていないですね。