やっぱりダメダメ宮城県教育委員会

金スマ尾木ママに痛烈に批判されて抗議が殺到したという宮城県教育委員会

弁解に躍起になり、TBSに抗議した模様。その結果、TBSの「金スマ」のページにも教育委員会が正しい対応をしたかのような紹介文を掲載させることに成功している。

今回の放映については、4月2日にTBSテレビに放映内容の訂正について申し入れを行いましたが、その結果、TBS系列で同日(4月2日(土))午後10時から放映された「ニュースキャスター」の中で、被害の大きな地域の学校の職員については、事態が落ち着くまで現地に留まり子供たちのケアを続けることについて紹介いただくとともに、TBSテレビ「金スマ」のホームページにも、同様の内容でアップしていただいております。
TBSテレビ「金スマ」のホームページは次のアドレスになります。
http://www.tbs.co.jp/kinsma/

TBSテレビ番組「中居正広の金曜日のスマたちへ(金スマ)」で放映された宮城県教職員人事異動についての御説明

しかし、はたして尾木ママ教育委員会のどちらの言い分が正しいのだろうか。教育委員会は、弁明で、

宮城県教育委員会では、今回の人事異動に当たっては、実質的に被災地の学校において児童生徒の心のケアや学校教育活動の復旧に向けた取組を進めるために、被災地の学校に手厚い人的体制を確保し、かつ、児童生徒の心を一番理解している被災地域の学校の先生には引き続きその学校で勤務することが可能となるよう措置を講じております。

と述べている。しかしそれが空手形だったことが下記の記事で明らかになってきている。

  • 避難所になっている小学校に勤務する20代の女性教諭は、兼務を発令されたが、4月中旬に新任校に移るよう言われている。「今の学校の児童を見捨てたくない。保護者からも『事情が分かっている先生に残ってほしい』と懇願されている」
  • 小学2年の長女と避難所生活を続ける女川町の主婦(37)も「母子とも精神的に不安定になっている。子どもにとって先生は大切な理解者で、落ち着くまでは転任しないでほしい」と訴える。

(中略)

  • 宮城県のある市の教委幹部は「兼務は曖昧すぎる。きちんと凍結してくれれば混乱しないはず」。別の市教委の担当者も「こちらも被災の対応でてんやわんやなのに。岩手、福島が凍結できてなぜ宮城はできないのか」と疑問を投げ掛ける。
「曖昧すぎる兼務 “凍結”しない宮城県 教員異動に大混乱」

宮城県のある教師からいただいたメールにはこう書いてある。

20代の先生が語っていることが現実です。県教委の言う「兼務発令で手厚く」の嘘が明らかになってきました。早いところで8日に始業式を行い、ほかはほとんど中旬から下旬にかけて始業式を行います。その前に「兼務者」は引き上げられてしまいます。被災地の子どもを守る闘いは新たな段階に入っています。

教育委員会は、権力で押し通せば何とかなると思っているが、リアルタイムでウソはすぐにパレるネット時代だということをよく認識していないようだ。