日本の未来がかかっている―日本を滅ぼす知事たちの名前を記憶しておこう

関東地方の8人の知事たちが、食品の放射線基準値が「厳し過ぎ」として、見直しを要望しているという。

東京、千葉、茨城、栃木、群馬5都県の知事は28日、枝野幸男官房長官蓮舫・食品安全担当相を訪ね、現状の暫定基準値は「非常に厳しい基準だ」として、食品安全委員会の評価に基づく新たな基準づくりを急ぐよう求めた。

食品の放射線基準値「厳し過ぎ」8知事が見直し要望

ここには、知事が、現状の暫定基準が「非常に厳しい基準だ」と言ったと書いてあるが、もしこの発言が本当だとすれば、犯罪的だ。

日本の暫定基準値が高すぎる件については、たとえば、次のサイトを見ていただきたい。表やグラフになっているので、とても見やすい。

http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html

上記サイトからいくつかピックアップして表にすると、下のようになる。

国際法における原発の排水基準 ヨウ素 40 Bq/L
セシウム 90 Bq/L
日本の飲み物の暫定基準値 乳児 100 Bq/L
乳児以外 ヨウ素 300 Bq/L
乳児以外 セシウム 200 Bq/L
ベラルーシの食べ物の基準値 子ども 37 Bq/L
子ども以外 100 Bq/L
日本の食べ物の暫定基準値 大人も子どもともに 500 Bq/L

日本では、原発の排水よりも放射能の高い飲み物を乳児に与えてよいらしい。

暫定基準値という言葉を聞いて、「基準値」というところに反応してはいけない。反応すべきは、「暫定」の方だ。原発事故前からある基準ではなく、原発事故による放射能汚染に合わせて、基準を大幅に緩めたものだ。

原発事故前、原発から4ベクレル以上のものを外に持ち出すと始末書を書かされたそうだが、事故後の日本の暫定基準値では、500ベクレル未満であれば食べても安全だというのだから、いかにおかしな基準かわかるだろう。それをさらに緩めるように言うというのはいかなる了見だろうか。

下記のサイトを見ればわかるとおり、チェルノブイリ事故の後、ウクライナ出生率が低下するとともに、乳幼児の死亡率が高くなっている。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Grod-J.html

アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した『チェルノブイリハート』(心臓に穴が開いたりなど心臓疾患を持つ子が生まれることを意味する)によると、ベラルーシチェルノブイリから80kmの距離にある)で生まれる赤ちゃんのうち健康なのは、たった15〜20%だけだという。

食料を通して放射能が日本中にまき散らされれば、日本中で、チェルノブイリハートに似たようなことが起こるかも知れない。こうなってしまうと、日本では、大人は病気の子どもの治療に時間とお金を奪われてしまう。日本が沈没してしまうだろう。本当に日本のことを考えたら、食料も、浄水場の汚泥も、放射能を含むがれきも、腐葉土も拡散させずに、きちんと集めて管理すべきなのだ。

記事には、次のような文章もある。

農産物の出荷・摂取制限についても、基準値を下回った場合は解除を急ぐとともに、制限方法を県単位ではなく一部地域にとどめる形に変えるよう求めた。
(中略)石原慎太郎東京都知事は…「県単位でバサバサ切るのではなく、政府はもう少しきめの細かい措置をとってほしい」と語った。

もちろん、県単位というは、大まかすぎるだろうが、では地域ごとにすれば済むかと言えば、そんなことはない。ホットスポットというものが存在し、同じ地域でも、放射線の高いところと低いところがある。ある町の放射線が低い部分でとれた農産物を検査して基準値以下だったからその町の農産物は流通して良いということになると、同じ町のホットスポットでとれた農産物も流通してしまう。

だから、知事たちが主張すべきは、全品検査するように要請することではないのか。ベラルーシでは、すべての小学校に食料の放射能を測定する機械を設置し、理科教員に使用の仕方を教育し、住民が自由に検査のために食料を持ってこれるようになっている。日本に比べて、ベラルーシのほうがよほど国の未来と国民のことを考えているのではないか。


日本を滅ぼしたいのかと疑ってしまう関東の知事たちの名前は以下の通り。10年後、20年後まで記憶にとどめておく必要があるだろう。

東京 石原慎太郎
千葉 森田健作
茨城 橋本昌
栃木 福田富一
群馬 大澤正明
埼玉 上田清司
神奈川 黒岩祐治
福島 佐藤雄平